家族の絆 | 家族総出の「サンタの国のはる・なつ・あき・ふゆ」奮戦記?

上手にかけたね

 後から考えると、我が家の格闘はこの一言から始まったわけです。夏休みの終わり近くに次女の巴菜乃(はなの)が「私も100ツリに応募する」と宣言し、可愛い絵を描き上げました。タイトルは「サンタの国のはる・なつ・あき・ふゆ」です。「サンタさんって冬以外の時に何しているのかな」って思ったそうです。彼女によると、「春のサンタさんは大きな野原でタンポポ集めをしています。夏のサンタさんは暑いお日様を避けるため2本の木の間のハンモックで寝ています。秋のサンタさんは落ち葉のベッドで寝ています。その上から落ち葉がふっています。冬のサンタさんはトナカイたちと一緒にプレゼントを配っています」ということです。親と姉は感心し、「良いね。楽しそうだね。そうかサンタさんは夏にハンモックか。秋は落ち葉ね」などなど、ついでに「当選すると良いね」とまで言ったかいわなかったか。このときに「サンタさんはきっと1年中赤い服だよ」とか「夏もそりで寝るんだよ」と言っておけばよかった…。

忘れたころに

 ある秋の夜、私の帰宅時に
巴菜乃「お父さん。巴菜乃の選ばれたよ」
「????」
巴菜乃「100ツリだよ。展示されるんだって」
「さあ。お父さんに頑張っていただきましょう」
「お父さん。はーちゃんの絵覚えているの。大変だよ」とにやにや。
「僕?僕が制作?」

ワークショップから楽しもう?(姉のつぶやき)

 私はこれまでに2回友達たちと出展した経験がありますが、その時には、それぞれの家族で分担しながら作りました。子どもが3、4人で、親がそれぞれサポートして総勢10名ぐらいでしょうか。その気分で父は甘く考えていたようですね。家族だけというのはいつでも制作が始められる良い面もあったのですが、誰もやろうといわないのでなんとなく日々過ぎてしまいました。あっという間にワークショップ当日です。父が準備できたのは「家族の心構えとあせった気持ち」だけです。ワークショップの先生と簡単に打合せをしました。
先生「そうですか。もう3回目ですか。ベテランさんですね。準備から楽しいですよね」
 「そっそうですね。はっはっは(小声で「全員退却」)」
 「私も何か作っていきたい」
 「何も考えてきていないからだめなの」とピシッと一言。傷つく父と巴菜乃。帰りながら周りを見て「えっもう絵の具塗っている!えっ形ができてるよ・・・」と私はあせりました。帰宅後、
 「皆もう始めているでしょ。だから言わないこっちゃない。もうやらないと間に合わないっていったでしょ」
「子供の宿題みたいに言うな。お前も参加者だろうが(もちろん聞こえてきませんでしたが)」

準備は楽しい(母のつぶやき)

 制作過程は皆さん一緒だと思いますが…。
 1.絵をじっと見る。2.立体的なイメージを思い浮かべる。(-_-;) 3.素材を考える。4.ホームセンターへ直行する。100円ショップは店それぞれで品揃えが違うことを実感する。5.なんでもざっくり切るのはお父さん。ペンキを塗るのは父と下の娘。外でやってよとちょっと忠告。上の娘はちまちまと小間物つくり。服を縫うのはお母さん。6.飾り付けをイメージしてね♪。父はビールを片手に木製小間物つくり。床に並ぶサンタの首、トナカイの足、胴体。ホラーですね。お姉ちゃんの作ったプレゼント箱はさすがベテランの味。下の娘が集めた本物の落ち葉はちょっと無理。残念。そうそうツリーの下見は欠かせません。上の娘のお友達のお母さんたちTさんやMさんも心配して、下見やら素材の提供にと協力してくれました。この場を借りて御礼申し上げます。

飾りつけもまた楽しい(はなののつぶやき)

 待ちに待った飾りつけ。でも小さい私は届きません。だからちょっとつまんない。お父さんとお母さんは何で言い合いながら飾り付けするんだろう。どんどんできて楽しいのにね。お父さんが「限界だ」と言っている。どういう意味か分からないけど、テレビチャンピ オンじゃないのだからちょっとくらい遅れても良いよ。私はとりあえず他のを見てくるね。

毎日見に来ても楽しい(父のつぶやき)

 数日すると壊れかけたりしますので針金と接着剤を持って修復に出かけます。少し離れていると見物の人が「可愛いね。サンタのサングラスが良いね」。「春夏秋冬面白いね」。耳が大きくなっているので聞こえます。私が制作者ですと伝えたい気分。巴菜乃の友達たちもたくさん見に来てくれました。なんとルピナス賞も頂けました。撤収は一瞬です。その夜、私「巴菜乃。来年もチャレンジするか!」
家族全員がそれぞれ責任を持って協力してひとつのことをやり遂げる機会はありそうで、なかなかないのではないかと思います。100本のクリスマスツリーは私たち家族に昨年一番の幸せを運んでくれました。ちょっぴりの試練も。これが最高のクリスマスプレゼントだったのだと思います。参加賞にいただいたツリーの写真、原画、先生のコメント入りの写真たては家族全員の思い出になりました。

記 はなのちゃんのお父さん、良さん

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デザイン原画


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出来上がったツリー


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春のサンタさん


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夏のサンタさん


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冬のサンタさん


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トナカイとそり



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